日本がPTSDをうつ病と誤診しても治せないが、アメリカがPTSDをPTSDと診断してもやはり治せない。「SSRIをただ飲ませて」もうつ症状もトラウマも消えない。「消そう」と治療者が思った瞬間に「ラポール」が消えるからである。
9・11テロでPTSDを発病したとされた警察官らが、「元気に遊んでいたから」詐病とされ摘発された。本当に詐病だったのか?日本では「うつ病」と診断されたが、居酒屋・カラオケ・海外旅行で「元気に遊んでいた」連中が「新型うつ病」とされたり、詐病・甘えとされたり議論をよんだ。単なる「トラウマによる人格の解離」だから適切にキュア(治療)しなければ「遊ぶことはできても仕事はできない」だけなのである。現在書いてる精神科専門医のケースレポートの一つはこれで来年の111回日本精神神経学会総会で発表する予定。
これは「アメリカPTSDの日本化現象」なのであろう。
イラク・アフガニスタンで「爆弾爆発の衝撃波」による「TBI(外傷性脳損傷)」というのを戦争PTSDとアメリカ人は区別している。これは第一次大戦の「シェルショック(砲弾ショック)=戦争PTSD」であり、日本人が「高次脳機能障害(脳に損傷の証拠がないのに脳損傷による機能低下がある)」と言ってるやつである。「解離性健忘」が主でフラッシュバックがない「自分がPTSDという自覚がないPTSD」であり、日本人のPTSDのほとんどがこれである。「アメリカのPTSDの日本化」である。
PTSD=複雑性PTSD=解離性障害=ヒステリーであり、私がPTSDをキュア(治療)する時はトラウマからではなく解離性症状を糸口に始めるのである。
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アメリカ9・11同時多発テロPTSDの警察官 は本当に詐病だったのか?馬鹿山リカの新型うつ病
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