遺伝性脳病の内因性精神病は世界的に発病を停止した。再び発病を開始するのは百年先か二百年先か。その間、遺伝子を増やし続けるだろう。
残っているのは神経症(フロイト型PTSD)とPTSDだけである。神経症とは「無意識」に内的欲動により「葛藤」が生じ「幻想(フロイト型トラウマ)」が発生する。ハーマンはPTSDの中に神経症を含めてしまい、反PTSD派に足をすくわれた。それを日本でぱくったのが「危ない精神分析」というとんでも本である。
私の「自傷を主訴としラポールとタンドスピロンでトラウマとしての幻想(ファンタジー)を想起したフロイト型PTSD(神経症)の一例」
2013年10月119回周南医学会(岩国市周東町)→2014年6月110回日本精神神経学会総会:横浜
はPTSDと神経症を統一した視野に眺める症例である。
精神科外来で明白な外傷体験があればPTSDである。なければトラウマを隠しているか神経症である。内因性精神病は存在しない。
↧
偽記憶:幻想(神経症)に足をすくわれたハーマン
↧